コラムVol.7 車の免許が17歳から受験できる?2026年4月からの新制度を解説
2026年4月1日の道路交通法改正により、普通車免許と準中型免許の取得ルールが大きく変わりました。
大きな変更点としては、これまで「18歳」にならないと受験できなかった、免許試験が17歳6ヶ月から受験可能になったことです。
ここでは、法改正による免許取得のポイント、最短で免許が取得できるスケジュールなどを解説いたします。
改正の背景
今回の法改正による目的は、以下の2つです。
・早生まれの学生(1月~3月生まれ)の方が高校卒業までに免許取得を支援する
・自動車学校が混雑することにより、進学た就職の時期に免許取得が間に合わないという課題を解決する
上記2つの目的を背景として、今回の法改正が行われました。
【結論】何が変わる?17歳6ヶ月で「本免許試験」まで受験可能に!
2026年4月から、以下のようになりました。
| 項目 | 旧法 | 新法 |
| 仮免許の取得 | 18歳~ | 17歳6ヶ月~ |
| 本免許の試験 | 18歳~ | 17歳6ヶ月~ |
| 免許証の交付 | 18歳~ | 18歳~ |
大きなポイントは、本免許試験(学科、技能)が17歳6ヶ月から受験できるようになったことです。但し、試験に合格されても免許証の交付は18歳になってからになるため注意が必要です。
「試験は17歳、運転は18歳」
17歳6ヶ月で免許試験に合格されても、すぐに運転できるわけではありません。
| 17歳6ヶ月~ | 自動車学校での検定、免許センターでの本試験を受験できます |
| 合格後 | 免許証が交付されるのは、18歳の誕生日当日以降です |
つまり、17歳6ヶ月で本免許試験に合格されても、18歳になるまで免許証が交付されないため、一般道路を一人で運転することはできません。
あくまで「準備を前倒しできる制度」だと理解しておきましょう。
あくまで「準備を前倒しできる制度」だと理解しておきましょう。
法改正の目的とメリット
法改正の主な目的は、誕生日の時期(早い、遅い)によって免許取得に差が生じないようにするためです。
自動車学校は、4月~12月が閑散期となります(8月~9月を除く)。この期間は、技能教習の予約が取りやすく、スムーズに教習を進めることができるため、比較的短期間で免許取得が可能です。
1月~3月の間は、繁忙期となります。この期間は、多くの方が自動車学校に通うため、技能教習の予約が中々取得できないなど、免許取得までに時間が掛かりやすくなります。
また、この期間は、値上がりする傾向にあるため、時間だけでなく費用も掛かってしまいます。
こういった差を解消するために、1月~3月生まれの方であっても、混雑しない時期に自動車学校に通学したり、免許試験を受験できるようになりました。
メリット
| ・4月の就職までに免許取得を間に合わせることができる |
| ・予約が取得しやすい時期に、通学、受験ができる |
| ・誕生日を待たないで免許試験することができる |
上記のようなメリット以外にも下記のメリットがあります。
学生割引の活用
高校生にうちに自動車学校に通うことで、自動車学校で提供されている学生割引を利用できます。これにより、通常よりお得な料金で免許取得が可能となります。
卒業後の就職に有利
普通自動車免許は、就職活動において有利に働く場合があります。特に、営業職や車関係、配送業など、運転が必須とされている職種では、入社前に免許を取得していることが大きなアピールポイントになります。
顔写真付き身分証明書として活用
運転免許証は、公的な顔写真付き身分証明書として利用できます。これにより、様々な場面で本人確認がスムーズに行えます。
注意点
交付は18歳から
今回の改正による注意点は、「免許交付が18歳から」であることです。
「試験合格」と「免許交付(取得)」は、別物です。
17歳6ヶ月から受験はできますが、免許を交付(受取)は18歳の誕生日当日からになります。
「試験合格」と「免許交付(取得)」は、別物です。
17歳6ヶ月から受験はできますが、免許を交付(受取)は18歳の誕生日当日からになります。
| 17歳6ヶ月~ | 仮免許・本免許の受験が可能 |
| 18歳の誕生日~ | 免許証が交付される |
一般道路を一人で運転するためには、免許証が必要です。試験に合格したからといって、1人で一般道路を運転することは、出来ません。
校則を必ず確認しましょう
高校生が運転免許を取得する際、最も重要なのが「学校の校則」の確認です。高校によっては、在学中の運転免許取得や運転行為を禁止、または厳しく制限する校則が設けられている場合があります。
校則違反のリスク
・停学、退学:校則に違反した場合、停学や退学といった重い処分を受ける可能性があります。
・推薦、奨学金の取消:大学進学時の推薦や、利用している奨学金が取消されることもあります。
・進路への影響:将来の進路に大きな影響を及ぼす可能性があります。
校則は、学校によって異なります。免許取得を検討する前に、必ず担任の先生や生徒指導の先生に相談をして、以下の点を確認しましょう。
・免許取得自体が許可されているのか
・免許取得可能な時期や条件
・免許取得後の運転が許可されているのか、または制限があるのか
無許可での免許取得や運転は、取り返しのつかない事態を招く可能性があります。必ず事前に相談をして、許可を得た免許取得の計画を進めるようにしましょう。
法改正によるオススメ免許取得スケジュール
この改正でのオススメのスケジュールをご紹介します。
例)3月生まれの高校3年生
| 時期 | 内容 |
| 17歳4ヶ月~5ヶ月 | 教習を開始 |
| 17歳6ヶ月 | 仮免を取得 |
| 17歳7か月 | 本免許試験に合格 |
| 18歳 | 免許交付 |
少し長期間に見えるかもしれませんが、9月から準備を開始されると、余裕のあるスケジュールで免許取得が可能です。
試験合格から免許交付まで期間が長くなるため、運転に対する不安があるかもしれませんが、免許交付後にペーパードライバー講習など受講されることで、安全に感覚を取り戻すことができます。
入校の時機
自動車学校などに入校される時機は、各自動車学校によって受入れる年齢が変わります。
例えば、17歳6ヶ月の3月前から受い入れる学校もあれば、17歳6ヶ月の1ヶ月前からでなければ受け入れない学校もあります。
ご入校を考えられている自動車学校の受入れ時機を確認するようにしましょう。
早めの準備がオススメです
法改正により、高校生活の中に免許取得のスケジュールを組み込みやすくなります。特に就職や進学で4月から車が必要な方は、この法改正を利用しない手はありません。
制度開始直後は、多くの方が教習所に申し込めるようになるため、早めから準備される方が多くなる可能性があります。
そこで、幾つかのポイントを纏めてみました。
早生まれの高校生は特に必見!高校卒業までに免許取得を間に合わせるには?
高校生、特に早生まれの高校生にとって、卒業までに運転免許を取得することは、進学や就職準備をスムーズに進める上で非常に重要です。しかし、誕生日によっては、教習所に通える期間が限られているしまうため、計画的な準備が不可欠となります。
入校時期の目安
高校3年生の1月~3月は、多くの高校生が免許取得を目指して教習所に集中するため、予約が取りにくくなる傾向があります。早生まれの方は、この時期を避けて、可能であれば、夏休み期間中(7月~9月)など、比較的混雑が少ない時期に入所を検討することをオススメします。特に、夏休み期間中は、まとまった時間を確保しやすいため、短期集中での取得も目指すことができます。但し、料金が割高になる場合があるため、注意が必要です。
早期相談の重要性
「いつから教習所に通い始めたいのか」
「自分の誕生日だとどのようなスケジュールになるのか」
といった不安や疑問は、早めに教習所に相談することで解消できます。当所では、高校生向けの個別相談も受付けております。卒業時期や進路に合わせて、最適な教習プランをご提案させていただきますので、お気軽にお問合せください。
学業との両立
高校生の方が普通免許取得をされる場合、学業や校内行事との両立が必要になります。
学業との両立をする場合、ペースが重要です。自動車学校に通うペースが週2回と週4回では、自動車学校を卒業するまでの期間が大きく変わります。週2回であれば、卒業までにかかる期間は、約2ヶ月、週4回であれば、約1ヶ月となります。
免許取得を一気に終わらせて、勉強する時間を後で確保するのか、勉強と自動車学校の時間を同じ比率にするのか、自動車学校を決める中で、学業と両立できるペースを考えておくことも大切です。
仮免許取得から本免許交付までの期間
仮免許を取得してから本免許が交付されるまでの期間について正しく理解しておく必要があります。
特に、仮免許で一般道路を運転する場合は、以下の条件があります。
①練習を目的とする
②その車を運転できる免許を3年以上、保有されている方を同乗させている
③車両の前後に「仮免許練習中」の標識を提示する
①練習を目的とする
②その車を運転できる免許を3年以上、保有されている方を同乗させている
③車両の前後に「仮免許練習中」の標識を提示する
※同乗者が免許停止中でないことが条件です。
仮免許証は、送迎や買い物、移動などを目的として使用できる免許ではありません。あくまでも、技量向上の練習を目的とする免許になりますので、本免許が交付されるまでの期間は、注意しましょう。






